プロジェクト管理ツール「Redmine」が使えるレンタルサーバー

2017年3月9日

Redmine

Redmine(レッドマイン)は、プロジェクト管理を支援するためのソフトウェアの一種です。

やるべき作業であるタスクを記録・管理したり、記録した情報を複数のメンバーで共有したりできるため、プロジェクトの進捗状況やメンバー間の情報共有を円滑に進める事ができます。

例えば、ソフトウェア開発における作業内容・進捗状況や開発中に発生したバグの情報、顧客からの問い合わせ内容などを記録するといった使い方が代表的です。また、オープンソースソフトウェアとして開発されており、誰でも無料で使うことが出来るため、プロジェクト管理ソフトの中では一番の人気を誇ります。

本記事では、そんなRedmineをインターネット上に構築するためのレンタルサーバーについて、その種類と特徴をご紹介します。

Redmineを利用できるサーバーの種類と推奨環境

RedmineはRubyとPostgreSQLを使ったWebアプリケーションです。

ブログやホームページなどいわゆるWebサイトやメールサーバーで使う機会が多い共用タイプのレンタルサーバーのほとんどはRubyやPostgreSQLの利用が制限されており、また利用者に管理者権限(root)を与えていないため、Redmine環境を構築することが出来ません。

その為Redmineを利用するには、自分自身でサーバーを用意するか、Redmine専門の外部サービスを利用するか、VPSなど利用者が自由に環境を構築できるサーバーを借りるかのいずれかを選ぶ必要があります。

参考として、Redmine.JPで紹介されている推奨サーバー環境を紹介します。

Redmine Redmine 3.3
OS CentOS 7.3 Ubuntu Server 16.04.2 LTS
データベース PostgreSQL 9.2.18 PostgreSQL 9.5.2
Webサーバー Apache 2.4.6 (Railsの実行にはPassengerを使用) Apache 2.4.18 (Railsの実行にはPassengerを使用)
Ruby 2.3.3 2.2.3

また、Redmineに参加しているメンバーに対してメールを送信したい場合は、Postfix + Dovecotなども別途インストールしておく必要があります。

プラグインを使ってユーザーが自由に機能を拡張出来る点もRedmineの特徴のひとつですが、必要なプラグインは都度個別にインストールしていかなければなりません。

Redmineの代表的なインストール方法は3種類

Redmineをサーバーにインストールする方法として代表的なものは以下のとおりです。

すべてのパッケージを手動でインストールする

Redmine.JPでCentOSUbuntu Serverにインストールする手順が紹介されています。

上記の手順はサーバーにOSをインストールした直後から、OSの初期設定を行い、各種パッケージをインストールして、Redmineを実行できるように設定をする、とそれなりの作業ボリュームがあります。

また基本的にUnix系OSの操作に熟練した人を対象にした手順となっており、初めてサーバーを借りる人やUnix系のOSでWebサーバーやデータベースの設定をしたことが無い人は、かなり敷居が高く感じるかと思います。

Ansibleプレイブックで自動インストールする

本来手動で実行すべき手順を最短5回のコマンド入力で自動的に実行してくれるツール(Ansibleプレイブック)が用意されています。

CentOSUbuntu Serverのそれぞれに対応したツールが公開されており、10分~20分程度でRedmineをインストールすることが出来ます。

My Redmineを利用する

My Redmineはクラウド上でRedmine環境を提供しているSaaSです。

民間企業・団体、個人事業主であれば、月額8,640円で容量32GB、200ユーザーまでのサービスを利用することが出来ます。

契約完了後すぐにRedmineを使い始める事ができ、サーバーのメンテナンス工数が不要な点はメリットですが、VPSを利用する場合に比べて費用がかかる点やプラグインを自由に使えない点がデメリットになります。

Redmineに対応したおすすめレンタルサーバー

前述したとおり、Redmineを利用するには自分自身でサーバーを用意するか、Redmine専門の外部サービスを利用するか、VPSなど利用者が自由に環境を構築できるサーバーを借りる必要があります。

自分自身でサーバーを用意するケースを除いて、企業等の法人でRedmineを利用するのにおすすめなレンタルサーバーを3つほどご紹介します。

KAGOYA CLOUD/2

おすすめ

KAGOYA CLOUD/2

初期費用 (+税)月額料金 (+税)種類
0円800円 ~VPS
無料お試し期間ディスク容量対応OS
なし100GB ~CentOS7
Debian7
Ubuntu14.04 など

KAGOYA CLOUD/2は、初期費用無料で月額800円から借りる事ができる手軽さと、充実したサポート体制が魅力のVPSです。

KAGOYAサーバーと同様に特にビジネス用途において手堅い人気があり、多くの企業で使われています。

コントロールパネルから簡単にインストールできるOS環境としては、CentOS7、Ubuntu14.04等に対応しています。

サーバーのスケールアップも容易ですので、最初のうちは安いプランでサーバーを使立ち上げて、本格稼働に伴いあとからサーバーのスペックを強化すると言った使い方も出来ます。

公式サイトを確認する

さくらのVPS

さくらのVPS

初期費用 (+税)月額料金 (+税)種類
1,000円 ~582円 ~VPS
無料お試し期間ディスク容量対応OS
14日間20GB ~CentOS6, CnetOS7, Ubuntu14.04 など

さくらのVPSは、月額582円(年間一括)からと個人、法人を問わず手軽に使える料金プランに親切なサポート体制を備えた人気のVPSです。

CentOS、Ubuntu、FreeBSDなどサーバーによく使われるUnix系OSに一通り対応しており、root権限ありでパッケージのインストールが自由に出来ます。

公式サイトを確認する

北河
さくらのVPSのさらに詳しいレビューはこちらから
さくらのVPS

おすすめ度 100% さくらのVPSは、さくらインターネット株式会社が運営しているVPSサーバーです。 月額582円という個人でも借りやすい手頃な料金設定ながら、CentOS、Ubuntu、FreeB ...

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My Redmine

My Redmine

初期費用 (+税)月額料金 (+税)種類
0円8,000円 ~SaaS
無料お試し期間ディスク容量対応OS
30日間32GBGB ~Redmine専用

My Redmineは月額8,000円から利用できるRedmine専用のSaaS/ASPサービスです。

VPSに比べてサーバーの融通が効かず、性能に対して料金も割り高ですが、
 ・SSL暗号化による通信データ保護
 ・業者によるRedmineのバージョンアップ
 ・添付ファイルのウイルス検査
 ・データのバックアップ
など、自前で運用するのに知識が必要な部分をRedmineのエキスパートに任せる事ができる点は魅力的です。

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レンタルサーバー比較×検索@北河

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