DNS(Domain Name System)は、サーバーなどの各コンピューターに割り当てられたドメイン名とIPアドレスを紐付けるための基盤技術の一つで、現在のネットワークインフラに取って欠かすことのできない存在です。
この記事では、DNSサーバー(ネームサーバー)だけをレンタルする方法をまとめます。
DNSサーバーの費用相場
独自のDNSサーバーを運用する場合、自分でサーバー機器を購入して設置するか、レジストラーやレンタルサーバー業者から借りる必要があります。
サーバー機器を購入・設置する費用はピンきりです。
他の業者からDNSサーバーを借りるケースでは、クラウドサーバーとセットの条件付きで1ゾーンあたり月額42円が最安値で、単独の場合は月額833円が調査した範囲内での最高値でした。
DNSサーバーをレンタルできるサービス2社を紹介
DNSサーバーのレンタルサービスを2つ紹介します。
さくらのクラウド
レンタルサーバーで有名なさくらインターネット株式会社の「さくらのクラウド」で、オプションとしてDNSサーバーが用意されています。
1ゾーンあたり月額料金39円(日割りで約1.85円)という超低価格で利用することができます。
オプションサービスなので、クラウドサーバーを利用することが前提かと思いきやコントロールパネルからDNSサーバー単独でも利用できるようです。
DNSサーバーのプライマリ、セカンダリなどの指定はできません。また、PTRレコードが登録できないなど機能に制限もあります。
さくらのVPSを利用するのもおすすめ
なお、同社が提供している「さくらのVPS」でもDNSサーバーを利用することができ、こちらは最大で10ゾーンまで無料で利用することができます。Webサイトなどで利用するメインサーバーを「さくらのVPS」にして、DNSサーバーを追加で利用するという使い方もおすすめです。
-
さくらのVPS
おすすめ度 100% さくらのVPSは、さくらインターネット株式会社が運営しているVPSサーバーです。 月額582円という個人でも借りやすい手頃な料金設定ながら、CentOS、Ubuntu、FreeB ...
続きを見る
CPIのDNSサーバーレンタル
無制限レンタルサーバーとして有名なCPIは単独でDNSサーバーをレンタルすることができます。
「WebサーバーはCPIを利用するものの、メールサーバーは他社を使いたい」、「サブドメインは他社サーバーを使いたい」など、既存のサーバー環境を活用しつつ、DNSサーバーを追加するような用途に便利です。
プライマリ、セカンダリをセットで借りることができますが、正引きのみで、設定費が5,000円、レンタル費が年額10,000円(月額約833円)、DNSにレコードを追加する場合も8レコード単位で5,000円と、かなりお金がかかります。
CPI自体がビジネス向けのサービスを中心に扱っているため、法人でしっかりとした管理が求められる場合の利用に向いています。