レンタルサーバーにはバックアップが必須!仕組みと種類を解説

2019年4月5日

レンタルサーバーを検討する上で、業務に使うためバックアップ機能付きのものを探している人もいると思います。

一般的にレンタルサーバーでは、データの安全性を保つためにストレージにRAID構成を採用していまが、顧客の資産をより安全に守るため、バックアップ専用のサーバーに別途データを保存する機能を備えたサーバーも少なくありません。

バックアップには大きく分けて「自動」と「手動」の2種類があり、それぞれ機能と役割が異なります。

また、レンタルサーバーが提供する機能とは別にFTPやCMS(コンテンツ管理システム)を使ったバックアップも存在します。

この記事では、これら各種バックアップの仕組みや役割、メリット・デメリットについて詳しく解説します。

また、独自のバックアップ機能を備えたレンタルサーバーをいくつかピックアップしてまとめてありますので、サーバーを検討する際の参考にしてください。

データの安全性を向上する仕組みは大きく分けて2種類ある

レンタルサーバーではデータの安全性を向上する仕組みとして、「RAID」と「外部サーバーへのバックアップ」を備えています。

RAID

「RAID(レイド)」とは、複数のハードディスクを組み合わせてひとつのディスクとして認識させる技術のことです。

ほとんどのレンタルサーバーでは、2台のハードディスクに同じデータを同時に書き込むRAID1か、RAID1にストライピングを組み合わせたRAID10を使用しています。

これにより、例えば1台のハードディスクが故障した場合でも、もう1台のハードディスクが正常に動作していれば、サーバーを停止せずサービスを継続運用することができます。

メモ

RAIDは「RAID0」「RAID1」・・・「RAID10」と何種類かありますが、用途はそれぞれ異なります。

信頼性の点から考えると「RAID1」もしくは「RAID10」以外は、あまりレンタルサーバーで使用されません。

外部サーバーへのバックアップ

利用中のサーバー機器とは物理的に別の外部サーバーにデータをバックアップする方法です。

RAIDだけでは、ウイルスが侵入した場合にすべてのハードディスク内のデータが改ざん・削除されてしまったり、自分で誤ってデータを上書き・削除してしまう危険性が残ります。

外部サーバーへ定期的にデータを保存しておけば、もし何かしらのトラブルがあった場合でも、以前の状態にデータを復元することができます。

そのため、RAIDと外部サーバーへのバックアップの両方の機能が実装されているレンタルサーバーが信頼性の面で理想的とされています。

バックアップの対応状況はサーバーにより差がある

レンタルサーバーのバックアップには、何らかの障害によって消えてしまったデータを復元するための役割があります。

ただし、レンタルサーバーのなかには、サーバー事業者側の管理のみを目的としてバックアップを実施しているものもあります。この場合、ユーザーがデータの復元を求めても、対応してくれないこともあるため注意が必要です。

バックアップの頻度はレンタルサーバーによって大きく異なるため注意が必要です。例えばエックスサーバーやさくらのレンタルサーバーでは1日1回ですが、CPIレンタルサーバーは3日に1回のバックアップです。

また、データの保存期間に関しては、ほとんどレンタルサーバーで7日間ほどです。

エックスサーバーはデータベースのみ保存期間が14日間です

バックアップの自動・手動の違いとは?

レンタルサーバーが提供するバックアップには「自動バックアップ」と「手動バックアップ」があります。

自動バックアップはサーバー事業者側でおこなうもので、手動バックアップはユーザー自身でおこなうバックアップのことを指します。

手間を考えると手動バックアップは面倒な気もしますが、レンタルサーバー側で簡単におこなえるサービスを提供している場合もあります。

エックスサーバーではサーバーパネルから対象ディレクトリを選択するだけで、手動バックアップができます

自動バックアップと手動バックアップのメリット・デメリットはどのように違うのでしょうか?

自動バックアップのメリット・デメリット

メリット

サーバー側で自動で定期的にバックアップを取ってくれる

手動で定期的にバックアップを取っていても、うっかり最新データの保存を忘れてしまうことがあります。また、お使いのPCがクラッシュした場合、ローカルに保存していたバックアップデータを失ってしまうかもしれません。

そんな時でもレンタルサーバー側で自動バックアップをおこなっていれば、データを復元することができます。

デメリット

バックアップのタイミングがサーバー側の都合で決められており、データの復元に費用がかかる場合がある

自動バックアップの最大のデメリットはバックアップのタイミングが1日1回などサーバー側の都合で決められていることです。バックアップが毎日確実に行われているという保証がない場合も多いため、確実なバックアップには向きません。

また、データの復元に費用がかかる場合もあります。

具体的な金額はレンタルサーバーによって異なりますが、例えばエックスサーバーであればサーバー領域のデータを復元するために10,000円かかります。

mixhostなど一部のレンタルサーバーでは復元まで含めて無料の場合もありますが、サーバーを検討する際に復元にかかる費用を確認しておくことをおすすめします。

手動バックアップのメリット・デメリット

メリット

自分の好きなタイミングでローカル環境にバックアップできる

自動バックアップはレンタルサーバー側の領域にデータを保存するため、サーバー側にトラブルがある場合、即座にデータを復旧できないというリスクがあります。

手動バックアップは任意のタイミングでバックアップをローカル環境に保存しておくことができるため、サーバー側の状態によらず即座に復旧することができます。

また、手動バックアップは自動バックアップと異なり、ほとんどのレンタルサーバーで無料提供されている点もメリットの一つです。

デメリット

バックアップに手間がかかる

手動バックアップのデメリットはバックアップに手間がかかるという点です。決まった日時に繰り返しバックアップし続けるのはなかなか大変です。

FTPやWordPressプラグインを使ったバックアップはデメリットがある

レンタルサーバー側の機能を使わず、FTPやWordPressのプラグインを使えば、誰でも無料でバックアップをとることができます。

しかし、レンタルサーバー側で提供されているバックアップと比較してデメリットもあるため覚えておきましょう。

FTPバックアップはタイムアウトとトラフィック量がデメリット

バックアップファイルは一般的にサイズが大きいため、その分サーバーと接続する時間も長くなります。そのため、FTP通信では一定時間サーバーから応答がないとタイムアウトとなり、接続が切れてしまうことがあります。

FTPを使ってバックアップする際は、タイムアウト時間を長めに設定するようにしましょう。

また、Zenlogicのように1ヶ月に使用可能なトラフィック量が1TBを超えると、トラフィック量を制限される場合もあります。FTPを使ってバックアップする場合は、事前に利用規約を確認しておきましょう。

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WordPressプラグインを使ったバックアップは制限付きの場合がある

WordPressのプラグインを使うと無料でバックアップをとることができますが、機能の一部に制限があることが多いため注意が必要です。

例えば「All-in-One WP Migration」では一部のデータだけ復元するといったことができません。また、無料で利用できる最大サイズは512MB(2018年10月30日のアップデート以降はサーバー依存)までです。

ほとんどのプラグインは簡単に使えますが、使い方を間違えると復元できない場合もあるため、安全性を重視する場合はレンタルサーバーが提供しているバックアップを利用しましょう。

目的別!バックアップ機能に対応したレンタルサーバー

利用目的や予算の観点から、編集部がおすすめする自動・手動バックアップ対応のレンタルサーバーをいくつか紹介します。

エックスサーバー

初期費用 (+税)月額料金 (+税)種類無料お試し期間
3,000円900円 ~共用サーバー10日間
ディスク容量1日の転送量 マルチサイトデータベース
200GB ~70GB ~無制限50個 ~

エックスサーバーのストレージは高速性と耐障害性を兼ね備えたRAID10構成です。

自動バックアップと手動バックアップの両方に対応しており、自動バックアップは復旧時に料金がかかります。

稼働率99.9%以上、Webサーバーソフトウェアには大量アクセスに強いNginxを採用しており、ビジネスと個人利用の両方で使いやすいレンタルサーバーといえます。

  手動バックアップ 自動バックアップ
バックアップ機能 サーバー領域データ:7日分
MySQLデータベース:14日分
料金
※データ復旧時に費用が発生します
無料 サーバー領域データ:10,000円
MySQLデータベース:5,000円

CPIレンタルサーバー

初期費用 (+税)月額料金 (+税)種類無料お試し期間
0円3,800円 ~共用サーバー10日間
ディスク容量1日の転送量マルチサイトデータベース
無制限無制限無制限無制限

CPIレンタルサーバーは、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズが運営する、ハイエンドなビジネス系レンタルサーバーです。

月額料金は3,800円からとなっており、高めな印象を受けますが、ディスク容量、マルチドメイン、メール、FTPアカウント、データベースのすべてが無制限に利用できるのが特徴です。

「外部バックアップサービス」は3日に1回の自動バックアップで、最大9日分のデータをリストアできます。

  自動バックアップ
バックアップ機能 サーバー領域データ:9日分 MySQL
データベース:9日分
料金 2,000円(20GB)~ ※初期費用5,000円

ヘテムル

初期費用 (+税)月額料金 (+税)種類無料お試し期間
2,000円800円 ~共用サーバー15日間
ディスク容量1日の転送量マルチサイトデータベース
200GB ~80GB ~無制限70個 ~

ヘテムルはロリポップ!と同じGMOペパボ株式会社が運営するレンタルサーバーです。

1日1回の自動バックアップに対応し、SSDを使ったRAID構成を採用しています。

自動バックアップは外部からアクセスできないように専用のバックアップサーバーに保管し、復元するときに別途料金を支払います。

稼働率99.99%、無料独自SSL、無料電話サポートなど幅広い機能に対応しており、ビジネス・個人利用のどちらにも適したレンタルサーバーです。

  自動バックアップ
バックアップ機能 サーバー領域データ:7日分
MySQLデータベース:14日分
料金
※データ復旧時に費用が発生します。
5,000円

ラクサバ

初期費用 (+税)月額料金 (+税)種類無料お試し期間
1,620円460円 ~共用サーバー10日間
ディスク容量1日の転送量マルチサイトデータベース
5GB ~約10GB ~2個 ~2個 ~

ラクサバは月額99円から利用することができる業界屈指の格安レンタルサーバーです。

すべてのデータは毎日バックアップされ、さらに週・月ごとにも実施されます。外部の専用バックアップサーバーに保存しているためセキュリティも万全です。

バックアップデータは利用者自身で24時間365日無料で取り出すことができます。月額料金が安いため、特に個人利用者におすすめのレンタルサーバーです。

FUTOKA

初期費用 (+税)月額料金 (+税)無料お試し期間ディスク容量
2,000円1,980円 ~14日間10GB ~
1日の転送量同人アダルトECオプション
無制限×

FUTOKAはアダルトサイトの利用が許可されていることが特徴のレンタルサーバーです。

すべてのプランでSSDを採用しているほか、Webサーバーソフトウェアにレスポンスが速いことで話題のLiteSpeedを導入しています。

バックアップは1日1回、すべてのデータを保存しており、サーバーパネルからボタン1つで簡単にリストアすることができます。

アダルトサイトが許可されている点を活かして、エックスサーバーなどで公開できないようなサイトを運用するのに適しています。

この記事のポイントをまとめます

レンタルサーバーにおけるバックアップの役割や必要性についてまとめましたが、特に覚えておいてほしいのは「自動バックアップ」と「手動バックアップ」の違いについてです。

レンタルサーバーによって対応するバックアップ機能が異なる点に注意しましょう。

また、自動バックアップはデータをリストア(復元)するときに費用がかかるケースがあることもポイントです。

自分の目的・予算にあった機能を備えたレンタルサーバーを選ぶようにしてください。

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レンタルサーバー比較×検索@北河

レンタルサーバー比較×検索@北河

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