個人のブログやアフィリエイトサイト、企業の公式ホームページなどレンタルサーバーを利用する目的は様々ですが、借りる時にまず気になることとして、月々の利用料金が挙げられると思います。
現在、日本で借りることが出来るレンタルサーバーは、個人ユーザー向けのもので月額数百円~千円程度、企業など本格的なビジネスに利用できるものでは月額数千円から数十万円までと幅広く、ぱっと見てどれが一番オトクなサービスなのか非常にわかりづらくなっています。
この記事では、特にコストを気にする個人ユーザーを主なターゲットに、価格でレンタルサーバーを選ぶ時に気をつけるべきポイント、安くても使い勝手が良いおすすめのレンタルサーバーベスト5をまとめていきます。
価格でレンタルサーバーを選ぶ時に気をつけておくべき3つのポイント
価格だけを見てレンタルサーバーを選ぶと、ディスク容量やマルチドメイン数などが不十分だったり、使いたい機能が使えなかったり、オプションを利用してかえって高くついてしまったりすることがあります。
レンタルサーバーを選ぶ時に最低限気をつけておきたいポイントは次の通りです。
リソース容量・マルチドメインなどは十分か?
基本的にレンタルサーバーの価格は、サーバーの基本スペックに当たるディスク容量やデータ転送量、マルチドメイン数の大小と相関関係にあります。
価格を気にする以上、ディスク容量やデータ転送量も最小限で十分と思うかもしれませんが、サイトにある程度アクセスが集まってもすぐに困らない程度の容量は確保しておきたいところです。
また、低コストで沢山のサイトを立ち上げたい場合にマルチドメイン数が効いてきますので、複数サイトを運営する予定があればこちらも気にしておきたいところです。
なお、WordPressを使う場合、データベース1つあたりの最大容量についても注意が必要です。データベース容量が極端に少ない場合、サイトの更新を続けていたらいつの間にか足りなくなっていた、という事態に陥るはめになります。
まとめ払いでどれくらい安くなるか?
レンタルサーバーの中には、1ヶ月・6ヶ月・12ヶ月でまとめ払い(複数月契約)出来るものがあります。低価格なレンタルサーバーの中には12ヶ月分をまとめて払わないと、利用料金が最安値にならないものもあるため注意して下さい。
基本的には一番費用が安くなる期間で契約し、サイトのアクセス数が増えるなどして物足りなくなってきたら、他のレンタルサーバーに借り換えるのが一番お得な使い方になります。
また、無料お試し期間がある場合は、その分お得になるだけでなく、サーバーの使い勝手も試せますので積極的に活用して行くと良いでしょう。
マニュアル・サポート体制は十分か?
例えいくら価格が安くても使い方がわかりにくかったり、サポート体制が十分でない場合、全然使えないサービスにお金を払ってしまうことになります。
低価格なレンタルサーバーは大抵の場合、サポートの受付時間を制限したり、電話サポートを省略したりしているため、最低限マニュアル・FAQがしっかり整備されていることは確認しておく必要があります。
また、困ったときにインターネット上で調べられるよう、事前にサービス名で検索をかけて、それなりの情報が見つかるか試しておくと良いでしょう。あまりにマイナーなサービスでは、わからないことがあった場合、自力で解決するのが困難になります。
低価格でおすすめのレンタルサーバーベスト5
月額500円程度までの低価格帯レンタルサーバーの中から、上記に挙げた3つの観点で満足できるサービスを4つ紹介します。
ロリポップ!
ロリポップ!は150万人以上が利用している定番のレンタルサーバーです。
データベース不要のエコノミープランなら月額100円、データベースを1つ付けたライトプランでも月額250円という料金設定のため、初めてレンタルサーバーを借りる人や無料サーバーからレベルアップを図ろうとしている人におすすめです。
ライトプラン以上では、WordPress、EC-CUBEなどのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)にも対応しているため、十分なコンテンツ量を備えたパワーサイトの構築にも役立ちます。
エックスサーバーやmixhostなどの定番レンタルサーバーと比較すると少し貧弱ですが、個人が使う最初の1台としては十分な性能を発揮できます!
さくらのレンタルサーバー
さくらのレンタルサーバーは月額119円からと低価格が魅力的なレンタルサーバーです。
さくらのレンタルサーバーの特徴として、一番安いライトプランでも24時間365日メールサポートと通話料無料の電話サポートを備えている点があります。
この価格帯で電話サポートを備えているサービスは珍しいため、レンタルサーバーにあまり詳しくない人はさくらのレンタルサーバーを選ぶとよいでしょう。
ライトプランではデータベースを利用することができないため、WordPressを使ってサイトを作成する場合は、スタンダード以上のプランを選ぶ必要があります。この場合、ロリポップ!などのライバルサービスと比べると若干割高になってしまうので注意が必要です。
フレンドサーバー
フレンドサーバーはアメリカ(西海岸)のデータセンターで運用されている海外レンタルサーバーです。
月額3ドルで初期費用が無料とコストパフォーマンスに優れ、また海外サーバーのメリットとしてアダルトサイトの運営も制限がありません。
一方、一番価格が安いビギナープランではディスク容量が少ない上、独自ドメインも1つしか使えません。
小規模なアダルトサイトの運営などフレンドサーバーのメリットを活かせる場面で使うとよいでしょう。
バリューサーバー
バリューサーバーは月額167円でデータベースまで使える高機能なレンタルサーバーです。
データベースを複数使ったサイトを運営する場合はスタンダードプランにする必要がありますが、こちらも月額334円とコストパフォーマンスは抜群です。
一方サポートや安定性は今ひとつなので、初めてサーバーを借りる場合や自分で調べて解決するのが苦手な方には向きません。
なお、年間契約をしないと2倍以上の料金を払うことになるため注意が必要です。