Zenlogic Powered by AWSは、ファーストサーバ株式会社が運営しているZenlogicのクラウド基盤をAWS(Amazon Web Services)にした新プランのクラウド型マネージドレンタルサーバーです。
「IT専門部門や担当者を持たない中小企業のためのAWSサービス」を謳っており、知識のない人にとっては今ひとつとっつきにくいAWSをレンタルサーバーと同じ感覚で利用できる点が本サービス最大のセールスポイントになっています。
Zenlogic Powered by AWSのプラン詳細
プラン詳細 | AW-1 | AW-2 | AW-3 | AW-4 | |
---|---|---|---|---|---|
費用 | |||||
初期費用 (+税) | 0円 | ||||
月額料金 (+税) | 9,810円 ~ | 16,110円 ~ | 35,010円 ~ | 59,310円 ~ | |
無料お試し期間 | 14日間 | ||||
機能・性能 | |||||
ディスク容量 | 100GB (~最大10TB) | ||||
1ヶ月の転送量 | 30GB (超過分 1GB/20円) | ||||
データベース | MySQL | 無制限 | |||
SQLite | ○ | ||||
phpMyAdmin | ○ | ||||
マルチドメイン | 無制限 | ||||
メール | アカウント | 無制限 | |||
アンチウイルス | ○ | ||||
スパムフィルタ | ○ | ||||
メーリングリスト | ○ | ||||
FTP | アカウント | 無制限 | |||
FTPS/SFTP | ○ | ||||
WebDAV | × | ||||
開発環境 | |||||
対応プログラム | CGI | ○ | |||
.htaccess | ○ | ||||
PHP | ○ | ||||
Perl | ○ | ||||
Ruby | × | ||||
Ruby on Rails | × | ||||
Python | × | ||||
SSI | ○ | ||||
簡単インストール | WordPress / EC-CUBE / Roundcube / Movable Type | ||||
セキュリティ | |||||
HTTP over SSL/TLS | 共有 / 独自 (無料DV含む) | ||||
WAF | Web Application Firewall | ○ | |||
IDS | 不正侵入検知システム | × | |||
IPS | 不正侵入防止システム | × | |||
保守・サポート | |||||
自動バックアップ | ○ (3日分) | ||||
電話サポート | 9:00~18:00 365日 | ||||
メールサポート | 24時間365日 | ||||
その他・制限事項 | |||||
アダルトサイト | × | ||||
再販 | ○ |
Zenlogic Powered by AWSのここがすごい!
専門知識なしでAWSを使える
Zenlogic Powered by AWSはその名の通り、ZenlogicをAWS(Amazon Web Services)上に構築したサービスです。
AWS自体は誰でも自由に契約することができますが、ビジネスでも使えるようなしっかりとした環境を構築するには、ネットワークに関する各種設定、データベースの構築、EC2インスタンスの作成など、サーバー管理全般に関する専門知識やAWS特有の操作方法に精通している必要があります。
Zenlogic Powered by AWSは、サーバー設定と管理をファーストサーバ社が代行し、Zenlogicホスティングと同様にコントロールパネルから制御出来るため、専門知識がない人でも簡単にAWSを利用することができます。
また、必要に応じてリソースを調整できるというクラウドの利便性も活かされており、CPUやメモリ、ディスク容量といったサーバー構成をプランのグレードアップという形ですばやく切り替えることができます。
365日無料の電話、メール、無料対面サポートあり
Zenlogic Powered by AWSでは、すべてのプランで365日無料の電話、メールサポートが用意されているほか、急なトラブルにも素早く対応できるチャットサポートも利用できます。
また、無料の対面サポート窓口「Zenlogic Café」も開設されており、ファストサーバ社のスタッフが隣に並んで契約に向けた検討や問題解決をサポートしてくれます。
運営元のファストサーバ社(大阪市中央区)まで直接出向く必要はありますが、他のレンタルサーバーにはない特徴の一つといえます。
Zenlogic Powered by AWSで注意すべきことは?
Zenlogicホスティングに比べて障害は少ない?
Zenlogic Powered by AWSは2018年5月から提供を開始した新サービスということもあってか、まだ障害に関する情報は報告されていません。
Zenlogicホスティングといえば、過去に起こしたデータ消失&漏洩事故に加え、2018年6月19日から7月9日まで、高負荷障害によりサービスが断続的に利用できないという重大な問題を起こしていますが、Zenlogic Powered by AWSはインフラ基盤が異なるためか影響がありませんでした。
ただし、2018年9月時点ではサポートサイトの情報も少なく、障害に強いか判断が難しいため、今後の動きには注意しておいたほうが良いでしょう。
Zenlogic Powered by AWSの総合評価は?
AWSを手軽に運用出来る点は他のレンタルサーバーに対して特徴的ですが、インフラ基盤として利用しているだけなので、一般ユーザーが普通に使う分にはメリットを感じづらいように感じます。
Zenlogicホスティングに比べて障害が少ないことは良いのですが、そもそも普通のレンタルサーバーはそんなに障害を起こしていないので大きなメリットとも言えません。
今後、グループウェアの「desknet's NEO」やAWSのリージョン指定、冗長構成、RDSなど拡張サービスにも対応していくようですので、しばらくは状況を注視して行きたいところです。
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