シックスコア(sixcore)は、エックスサーバー株式会社が運営している高品質なビジネス向けのレンタルサーバーです。
同社のエックスサーバーが個人を対象としているのに対し、シックスコアは企業等の法人を対象としているのが最大の特徴です。エックスサーバーで無制限になっていた機能に制限を加え、また、一台のサーバーに収容する人数を制限することで、エックスサーバー以上にサーバーの安定性を高めています。
本記事では、シックスコアについて詳しくレビューしていきます。
シックスコアのプラン詳細
プラン詳細 | S1 | S2 | S3 | S4 | |
---|---|---|---|---|---|
費用 | |||||
初期費用 (+税) | 6,000円 | ||||
月額料金 (+税) | 1,800円 ~ | 3,600円 ~ | 5,400円 ~ | 7,200円 ~ | |
無料お試し期間 | 14日間 | ||||
機能・性能 | |||||
ディスク容量 | 50GB | 100GB | 150GB | 200GB | |
1日の転送量 | 70GB | 90GB | 110GB | 120GB | |
データベース | MySQL | 5個 | 10個 | 15個 | 20個 |
SQLite | ○ | ||||
phpMyAdmin | ○ | ||||
マルチドメイン | 5個 | 10個 | 25個 | 40個 | |
メール | アカウント | 無制限 | |||
アンチウイルス | ○ | ||||
スパムフィルタ | ○ | ||||
メーリングリスト | △ (簡易版) | ||||
FTP | アカウント | 10個 | 20個 | 30個 | 40個 |
FTPS/SFTP | ○ | ||||
WebDAV | × | ||||
開発環境 | |||||
対応プログラム | CGI | ○ | |||
.htaccess | ○ | ||||
PHP | ○ | ||||
Perl | ○ | ||||
Ruby | ○ | ||||
Ruby on Rails | × | ||||
Python | ○ | ||||
SSI | ○ | ||||
簡単インストール | WordPress / EC-CUBE / XOOPS Cube / Movable Typeなど | ||||
セキュリティ | |||||
HTTP over SSL/TLS | 共有 / 独自 | ||||
WAF | Web Application Firewall | ○ | |||
IDS | 不正侵入検知システム | × | |||
IPS | 不正侵入防止システム | × | |||
保守・サポート | |||||
自動バックアップ | △ (有料/過去7日分) | ||||
電話サポート | 平日10:00 ~ 18:00 | ||||
メールサポート | 24時間365日 | ||||
その他・制限事項 | |||||
アダルトサイト | × | ||||
再販 | × |
シックスコアの注目ポイント
安定性に優れた高性能サーバー
シックスコアでは、最新のサーバー向け16コアCPUに96GBの大容量メモリ、HDDの物理障害に最適なRAID10構成の高性能サーバーを採用しています。また、サーバーマシンは国内大手のデータセンターに収容され、約232Gbpsの大容量バックボーンも備えています。
このあたりはエックスサーバーの特徴を引き継いでいますが、シックスコアではエックスサーバーよりディスク容量やマルチドメイン、データベース数を少なくして、1つのサーバーに同居するサイト数を抑えています。そのため、エックスサーバーより安定性が向上し、よりアクセス数の大きいサイトも運営出来るようになっています。
独自のキャッシュ機能で高速化
エックスサーバーと同様に、CPU負荷を大幅に軽減する事ができる「FastCGI」に対応しており、PHPやCGIを多用するようなホームページであっても高速に表示することが出来ます。
また、シックスコア独自の機能として、CGIやPHPなどを高速化する機能「Xキャッシュ」に対応しています。
Xキャッシュは一度実行されたCGIやPHPの実行結果をサーバーキャッシュに格納し、次回アクセス時にサーバーキャッシュから実行結果を応答することでコンテンツ表示速度を改善することが出来ます。
掲示板など独自にCGIやPHPを使ったサイトを運営する場合はもちろん、WordPressを使ったサイトでも効果的です。
100%に近いサーバー稼働率
シックスコアは99.99%以上の高いサーバー稼働率を誇ります。
たとえどんなに良いCPUや大容量のメモリを搭載しても、サーバーの動作が不安定であれば意味がありません。ECサイトなどサーバーが停止している時間がそのまま販売機会の損失につながるようなウェブサイトを運営する場合、サーバー稼働率は非常に重要な選定基準になります。
シックスコアでは公式サイトで過去2年間のサーバー稼働率を公開しており、その実績は限りなく100%に近いものになっています。稼働率99.99%をアピールしているレンタルサーバーはいくつかありますが、実績を公開しているところは少なく、情報を公開すること自体がシックスコアの自信のあらわれと言えます。
高セキュリティ機能を標準搭載
シックスコアではWAF(ウェブ・アプリケーション・ファイアーウォール)とSECOM Trust Systems 社の定期セキュリティ診断サービスを全プランで標準搭載しています。
WAFはIPアドレスやポートレベルでフィルタリングをする普通のファイアーウォールとは異なり、サーバー上のアプリケーションレベルで動作するファイアーウォールのことです。WAFを利用することで、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなど、ウェブサイト全体に対する攻撃を防ぐ事ができます。
また、収容サーバーに対して3ヶ月に1回の頻度で、セキュリティ診断サービスによるネットワークの脆弱性診断が行われています。第三者の客観的な分析に基づいた診断を受けることで、より安全な状態でサーバーを運用する事が出来ます。
シックスコアの総合評価は?
費用と性能、機能のバランスが良く取れた優秀なレンタルサーバーですが、エックスサーバーに比べると割り高なので、個人で使うには少し微妙です。
ビジネス向けのレンタルサーバーということで、エックスサーバーを超えるような規模のサイト(WordPressのテキスト主体のサイトで同時アクセス数2000人、月間300万PV程度)でも耐えられるようです。
アフィリエイトサイトやECサイトなど、アクセスを集めてビジネスをする場合は、シックスコアくらいのサーバーを使った方が安心出来るかと思います。
なお、シックスコアで耐えられないような規模のサイトを運営する場合は、共用サーバーではなく専用サーバーを検討した方が良いでしょう。